高齢者や心臓病・糖尿病などの持病がある方がいる家庭の防災では、一般の避難行動マニュアルがそのまま適用できないことが多々あります。移動に時間がかかることや、避難所での体調悪化リスクを踏まえ、事前の個別準備が不可欠です。この記事では、要配慮者とされる方々とそのご家族が取るべき具体的な対策を解説します。
持病のある高齢者家庭で絶対に必要な3つの備え
1. 処方薬のローリングストック(最低1週間〜10日分)
災害が発生すると、近所の病院や調薬局は即座に休業するか、長蛇の列になります。常用している処方薬は、常に「次の診察までに余分がある状態」を維持するように医師や薬剤師と相談し、最低でも1週間〜10日分の予備をローリングストックしてください。
2. 「お薬手帳のコピー」とスマートフォンでの撮影
避難所などで救急医療を受ける際、普段飲んでいる薬の正確な名前や用量がわからないと、適切な薬を処方してもらえません。お薬手帳の最新ページのコピーを防災バッグに入れるとともに、スマホのカメラで写真を撮って保存しておきましょう。
3. 自宅の簡易便座・非常用トイレの導入
足腰が弱い高齢者にとって、停電した薄暗いマンションの階段を下りて共同避難所の和式トイレを使うのは不可能です。自宅の洋式便器にセットする「簡易トイレ(凝固剤付き)」はもちろん、ベッドサイドに置ける「ポータブル簡易便座」があると、断水・停電時にも転倒リスクを防ぎながら排泄ができます。
避難を開始するタイミング(警戒レベル3で避難)
台風や豪雨の際、一般の人は「警戒レベル4(避難指示)」で避難しますが、高齢者や移動に介助が必要な方は、「警戒レベル3(高齢者等避難)」の段階で速やかに避難を開始してください。暗くなってからの避難や、浸水が始まってからの移動は極めて危険です。

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