地震や水道管破裂による「断水」。飲料水はペットボトル備蓄で対応できても、お風呂、皿洗い、そしてトイレに使う「生活用水」がなくなると、自宅での生活維持は途端に困難になります。今回は、断水時に水を確保するための「給水袋」の選び方と、よくある「お風呂の残り湯をトイレに流す」という対策の隠れたリスクについて詳しく解説します。
給水所で真に役立つ「背負える(リュック型)給水袋」の選び方
断水すると、自治体の給水車が来て給水所が開設されます。多くの人がポリタンクやバケツを持って並びますが、水は「1L=1kg」です。一般的に必要な10L〜20Lの水を両手で持って自宅やマンションの上階まで運ぶのは重労働で、腰を痛める原因になります。そこでおすすめなのが「背負える(リュック型)給水袋」です。
- 背負えるメリット:重さが両肩に分散されるため、女性や高齢者でも楽に運べます。また、両手が空くため、がれきの残る道やマンションの非常階段を安全に歩くことができます。
- 選ぶポイント:口が広く中を洗いやすいもの、使用後にコンパクトに折りたためるもの、10L〜15L程度の容量(これ以上重いと背負うのも困難になります)がベストです。
注意!「お風呂の残り湯でトイレを流す」の重大なリスク
「断水に備えてお風呂に水を張っておき、トイレを流すのに使う」というのは定番の防災対策として知られています。しかし、大規模な地震の後は、自己判断でトイレに水を流してはいけません。特にマンション住まいの方は致命的なトラブルに繋がることがあります。
- 配管破損による階下への水漏れ:地震によって壁や床の中を通る排水管が割れていたりずれていたりすることがあります。その状態でトイレに水を流すと、下の階の天井から汚水が漏れ出し、莫大な弁償問題や住民トラブルに発展します。
- 流すタイミングのルール:マンション管理組合などから「配管の安全確認が完了したため使用可能」という公式のアナウンスがあるまでは、水が流せる状況であっても便器に直接お風呂の水を流すのは避け、必ず「簡易トイレ(凝固剤袋)」を便器にセットして排泄してください。
まとめ
断水対策は、飲料水の備蓄だけでなく、給水所から水を運ぶ手段(背負える給水袋)と、排水設備が壊れている前提でのトイレ対策(簡易トイレの大量備蓄)がセットになって初めて機能します。正しい知識を持って備えましょう。

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