大災害でライフラインが寸断された際、最も深刻なのが「水の不足」です。人間が生命を維持するためには、1人1日3リットルの飲料水が必要とされています。ペットボトルの備蓄は必須ですが、保管スペースには限界があり、長期間の断水には耐えられません。そこで極めて重要になるのが、身の回りにある水(雨水、風呂の水、川の水など)を飲み水に変えられる「携帯用浄水器」の備えです。今回はその選び方とおすすめを徹底比較します。
1. 携帯浄水器のろ過仕組みと「除菌・ろ過能力」の基準
多くの携帯浄水器は、中空糸膜(ちゅうくうしまく)と呼ばれる非常に細いストロー状のフィルターを採用しています。このフィルターの穴の大きさは通常0.1ミクロン前後であり、水の中に含まれる大腸菌などの細菌、コレラ菌、泥や濁り成分を99.9%以上物理的にシャットアウトします。ただし、**「ウイルス(0.01ミクロン前後)」や「海水(塩分)」「化学物質(農薬や重金属)」は中空糸膜フィルターでは取り除くことができません。** したがって、海水や工場排水が混ざったような水を飲料水に変えることはできない点に注意しましょう。
2. 【タイプ別】携帯用浄水器の選び方
- ストロー・パウチタイプ(軽量コンパクト):フィルターに直接口を付けて飲むか、付属のパウチ(袋)に水を入れて絞り出すタイプ(ソーヤーミニなど)。登山や一次避難リュックに最適で、重さはわずか数十グラムです。
- ポンプ・レバータイプ(大量ろ過用):手動のポンプで水を汲み上げ、大量の水を一度にろ過するタイプ(カタダインなど)。家族全員の飲料水を確保したり、調理用の水を多く作りたい場合に適しています。
3. ろ過して良い水・ダメな水の判断基準
非常時にろ過して飲料水にできるのは、**「風呂の残り湯(入浴剤なし)」「雨水」「井戸水」「透明度の高い川の水」**などです。逆に、海水、入浴剤の入った風呂水、洗剤の混ざった水、色のついた生活排水などは、フィルターが目詰まりしたり化学物質が除去できずに健康被害を招くため、絶対にろ過して飲まないでください。
まとめ:ペットボトル備蓄+携帯浄水器が最強の水分確保対策
水がなくなれば、人間はわずか3日ほどで命の危機に直面します。ペットボトルの備蓄水が切れたときの第2の防衛線として、場所を取らない携帯用浄水器を防災バッグに1つ入れておくことを強く推奨します。
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