学校や職場で行われる防災訓練ですが、本当に大きな地震が発生したときに「家族がバラバラの場所にいたらどうするか」「自宅のどこに隠れるべきか」という具体的なルールを家族全員で共有できている家庭は非常に少数です。被災時の生死を分けるのは、最初の数十秒の行動と、その後の迅速な合流です。今回は、休日に家族全員で手軽に実践できる「家庭内防災訓練」のやり方を解説します。
1. ステップ1:地震発生!「頭を守るポーズ」の訓練
「地震です!」と合図を出し、その場にしゃがんで頭をクッションや手で覆う訓練を行います。特にリビング、寝室、キッチンなど、それぞれの部屋で「何が倒れてくるか」「どこに隠れれば安全か(テーブルの下など)」を話し合います。キッチンにいる場合はコンロの火を消すよりも、まずは落下してくる調理器具や食器から頭を守る(火消しは揺れが収まってから)という優先順位を徹底させましょう。
2. ステップ2:安否確認ツール「171(災害用伝言ダイヤル)」の体験
災害時は電話が全く繋がらなくなります。連絡手段として必須なのが、公衆電話やスマホから使える「171(災害用伝言ダイヤル)」です。**毎月1日と15日、および防災週間(8月30日〜9月5日)などは、171の「体験利用」が可能になっています。** この期間を利用して、親がメッセージを録音し、子供が別の場所(公衆電話など)からそれを聴くテストを行ってみましょう。この一連の操作を一度体験しておくだけで、本番時の連絡不安を完全に解消できます。
3. ステップ3:避難所までの「歩行シミュレーション」
天気の良い休日に、自宅から指定避難所(学校や公民館)まで、家族全員で歩いてみる訓練です。ただ歩くだけでなく、以下のポイントをチェックしながら歩きます。
- 倒壊しそうな古い塀や自動販売機はないか:地震の激しい揺れで倒れて下敷きになるリスクがある危険箇所を確認します。
- ガラスが落ちてきそうなビルはないか:頭上からの落下物リスクを意識し、避難時のルートを選定します。
- 子供でも背負って歩けるリュックの重さか:子供用防災バッグを実際に背負わせて歩かせ、重すぎて歩行の妨げになっていないかをテストします。
まとめ:防災会議で「集合場所」を1つに決める
訓練の最後には、「電話が繋がらないとき、我が家は〇〇小学校の校庭で待ち合わせる」という合流場所を1つに決めてメモしておきましょう。事前に全員が納得した共通の合流場所を決めておくだけで、互いの安否が分からない状態でも、パニックに陥ることなく冷静に次の避難アクションを起こすことができます。
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