大地震などの大災害が発生した際、私たちは自宅にいるとは限りません。一日のうち多くの時間を過ごす「オフィス(職場)」で被災することも十分に想定されます。企業として備蓄をしている会社も増えていますが、支援物資や共用の備蓄は全員に行き渡るまでに時間がかかる場合があります。今回は、オフィスのデスクの引き出しやロッカーに、個人レベルで備えておくべき「オフィス個人防災グッズ」を解説します。
1. 帰宅困難時の最大の盾:「スニーカー(歩きやすい靴)」
普段、革靴やヒール、パンプスなどを履いて仕事をしている人は、オフィスのロッカーに**「履き慣れたスニーカー」と「厚手の靴下」**を必ず1足常備してください。交通機関が完全にストップした際、徒歩で何十キロも歩いて帰宅する(または避難所へ移動する)ことになります。革靴やヒールでの長距離歩行は、即座に靴擦れや足の痛みを引き起こし、がれきを踏み抜いて大ケガをする原因になります。スニーカーが1足あるだけで、帰宅困難時の生存率と移動能力は劇的に上がります。
2. デスクの引き出しに忍ばせる「3日分の個人備蓄」
会社の引き出しの奥やロッカーの隅に、以下のコンパクトなセットをポーチにまとめて常備しておきましょう。
- 携帯用モバイルバッテリーと充電ケーブル:安否確認や情報収集でスマホは生命線になります。常に充電されたバッテリーを用意します。
- 高カロリーの軽食(おやつ):チョコ、羊羹、カロリーメイトなど、仕事の合間につまめて期限管理がしやすいもの。
- 携帯トイレ(3〜5回分):オフィスビルは大震災で断水すると、トイレが一切使えなくなります。高層ビルほどトイレ問題は深刻化します。
- 歯磨きシート・からだふきシート:オフィスに何日か泊まり込む(待機する)可能性に備えて、水なしでスッキリできる衛生用品が重宝します。
3. 職場で一晩過ごすための「アルミブランケット」
オフィスビルは一見頑丈ですが、停電すると空調が止まり、特に冬場はガラス面からの冷気で極めて寒くなります。手のひらサイズに折りたたまれた**「保温性アルミシート(サバイバルシート)」**を引き出しに入れておきましょう。羽織るだけで体温を反射して体感温度が数度上がり、冷たい床や椅子の上でも一晩快適に仮眠をとることができます。
まとめ:自分の身は自分で守る「My防災」
会社が助けてくれるのを待つだけでなく、自分専用の引き出しに「スニーカー」「モバイルバッテリー」「携帯トイレ」を備えておくこと。この小さな「My防災」の取り組みが、職場で突然の大地震に遭遇したときの安心感と、その後の安全な帰宅アクションを力強く支えてくれます。
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