地震が発生した際、家の中で最も危険な場所の一つが「キッチン」です。包丁やハサミなどの刃物、重いガラス製の食器や調理器具、高温の家電(電子レンジやトースター)、そして数百キロにもなる大型冷蔵庫など、揺れによって凶器に変わるアイテムが集中しているためです。今回は、大地震の揺れから身を守るために今すぐ施すべきキッチンの安全対策を詳しく解説します。
1. 食器棚・吊り戸棚の「扉ひらき防止(耐震ラッチ)」の設置
大揺れが起きると、食器棚の扉が勢いよく開き、中の茶碗や皿が滑り落ちて床一面に粉砕します。これを防ぐのが「耐震ラッチ(開き戸ロック)」です。**揺れを感知すると自動でロックがかかり、扉が開かないようにする器具**で、最近のシステムキッチンには標準装備されていることが多いですが、古い食器棚や市販の家具にはついていません。後付けできる粘着テープ式のベビーガードや、内側に取り付ける自動ロック器具を必ず追加しましょう。
2. 包丁・刃物の「安全な収納」ルール
シンク下の扉の裏側に包丁差しを設置している家庭は多いですが、激しい縦揺れによって扉が開き、包丁が飛び出して床に突き刺さる事故が発生しています。包丁は出しっぱなしにせず、**使用後は必ずロックがかかる包丁差しに収納するか、木製ケースや頑丈な引き出しの中に横置きで収納する**ようにルール化しましょう。
3. 大型冷蔵庫の「暴走・転倒」を防ぐゴムストッパー
中に食材が詰まった冷蔵庫は重量が100kg近くなり、キャスターが付いているため、揺れによって部屋の中を「暴走(移動)」したり転倒したりします。冷蔵庫の上部を耐震ベルトで壁の梁(はり)に固定するか、**キャスターの下に「転倒防止受け皿(ゴム脚・キャスター受け)」を敷いて固定する**のが確実です。また、扉が開いて中身が飛び出さないよう、冷蔵庫専用のドアロックを貼り付けておくことも有効です。
まとめ:食器の「置き方」から見直そう
器具を取り付けるだけでなく、食器棚の中の「重い皿は下段、軽いコップは上段に置く」という重心を下げる工夫をするだけでも、棚全体の揺れを抑えることができます。まずは今日から、キッチンの収納レイアウトを見直し、大地震時にもガラスの破片で足の踏み場がなくならない安全な空間を作っていきましょう。
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