災害が発生した直後は、避難時の転倒やがれきによる切り傷、ヤケドなどのケガが非常に多く発生します。しかし、災害直後は病院や救急車が機能せず、軽度のケガは自分で応急処置(セルフケア)を行う必要があります。市販の救急セットを買うだけでも便利ですが、それだけでは足りない重要品目があります。今回は、本当に役立つ防災用救急セット(ファーストエイドキット)の完璧な中身リストを解説します。
1. 傷口のケア:市販セットに必ず「追加」すべき消耗品
市販されているコンパクトな救急セットには、絆創膏数枚と綿棒程度しか入っていないものがほとんどです。実際に被災した際のがれき傷などを処置するため、以下の衛生消耗品を追加・拡張してください。
- 伸縮包帯とサージカルテープ:絆創膏ではカバーできない大きな傷をガーゼで覆った後に固定するために不可欠です。
- ハサミ(包帯用・衣類カット用):包帯を切るだけでなく、怪我をした部分の衣服を切り裂くため、刃先が丸くなった頑丈な医療用ハサミが必須です。
- ポビドンヨード(消毒液)またはワセリン:傷口の殺菌だけでなく、水が足りない環境ではワセリンで傷口を保護して乾燥と汚れの侵入を防ぐウエットケア(湿潤療法)が推奨されます。
- 使い捨てポリエチレン手袋:怪我人の傷口に直接触れる際、土砂や自分の手から細菌が感染するのを防ぐため、必ず数組入れておきます。
2. 非常時の体調変化に備える「常備薬」の選定
環境の激変やストレス、冷えなどで体調を崩すことに備え、以下の常備薬(小分けにしてジッパー袋に入れたもの)を必ず同梱します。
- 解熱鎮痛薬(ロキソニン・アセトアミノフェンなど):発熱やケガの痛みを抑えます。
- 胃腸薬・整腸剤:避難所の食事の変化やストレスによる下痢・便秘・胃痛対策に。
- 持病の処方薬(お薬手帳のコピー):かかりつけの薬は、最低でも3日〜1週間分は常に持ち出せるようにし、お薬手帳のコピーを一緒に保管します。
3. 救急セットを安全に保管する容器の条件
救急用品は湿気や衝撃に弱いため、**「完全防水仕様」かつ「中身が一目で分かる赤いケースや透明ケース」**に収納してください。他の荷物と混ざっても見つけやすく、雨の中での移動時でも医薬品が濡れてふやけるのを防ぎます。
まとめ:救急セットは「定期点検」が命
消毒液や医薬品にはすべて有効期限(通常2〜3年)があります。また、ゴムテープや絆創膏の粘着剤も経年変化で劣化して使えなくなります。年に1回(防災の日など)は必ず救急セットを開封し、薬品の有効期限切れやテープ類の劣化がないか点検し、最新の状態を維持しましょう。
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